第25回 月惑星に社会を作るための勉強会
日時:2022年10月14日(金)17:00-19:00
参加方法:こちらより参加登録をお願いいたします(申込締切:10月13日(木)17:00)

アジェンダ:
リファレンスモデル構築における議論の報告(第三部)
2020年から勉強会を中心に,月での持続的な有人活動からさらに進めて「人類社会」とでも呼べる営みを実行するとしたら,何を考えたらよいのかを議論してきました.いわゆるリファレンスモデルとでも呼べるような社会の描像を仮の設定として作っておけば,議論がしやすのではないか?と言うような動機でした.アーキテクチャ,ビジネス,社会運営の制度,ライフサイエンス,文化人類学的視点の5つの分科会を構成し,議論した結果を中間的な報告書にまとめることを目指して活動してきました.この結果を勉強会のみなさんと共有する第3回目となります.

1)「ライフサイネンス分科会の報告」
泉龍太郎氏(日本大学,ライフサイネンス分科会リーダー)
概要:ライフサイエンス分科会の検討の現状として,特に将来の月・惑星社会における医療の課題と対応策を中心とした話題を提供したい.長期宇宙滞在に伴う医学的な課題に関する知見は,かなり蓄積されているが,医学・ライフサイエンス分野の技術革新のスピードは目覚ましいものがあり,その点を如何に考慮するかが大きなポイントとなる.さらに,月・火星等のような低重力で長期間生活することや,宇宙での経世代は,人類にとって未知の分野であり,その実現に向けた課題と,更には人類進化の観点からの考察も試みたい.

2)「人文科学・文化人類学分科会の報告」
岡田浩樹氏(神戸大学, 人文科学・文化人類学分科会リーダー)
概要:「月(宇宙)にvillageを作ること」つまり,「社会」を構想するというのは,文化人類学を初めとした人文社会分野にとって大きな学問的挑戦(冒険)である.「月(宇宙)に村(組織・共同体・社会?)」を作る際に検討する際の分析枠組みや今後具体的,個別の問題「月(宇宙)社会」の構想を検討する際の社会・文化的アプローチについて,分科会で検討した結果をご報告したい.

問合せ先:MV勉強会事務局(moonvillagestudy@jasma.info)