日時:2023年9月26日(火)17:00-18:00
会場:オンライン
参加登録:こちらからをお願いいたします(申込締切:9月25日(月)17:00)
アジェンダ
「月面での電力の確保に向けた技術課題整理」
岡 範全 氏,山内健司 氏,伊地智幸一 氏(宇宙システム開発利用推進機構)
田中孝治 氏(宇宙科学研究所)
講演概要:人類の活動領域の宇宙への拡大の一環とし,火星やさらに遠方へ活動領域を広げる活動が開始されている.その第一歩として月面に人類が定住し,月面の水資源を探査し,水素と酸素を製造するという具体的な計画が動き始めている.その計画を実現するためにはまず電力供給を確保する必要がある.現在宇宙での最大規模の電力供給システムとして実現しているのは国際宇宙ステーション(ISS) であり,「有人宇宙船」としての約100kW程度の電力供給が行われている.月面での有人等による活動のための電力供給システム構築という観点では,より多人数の有人滞在対応,大電力化等の課題のみならず,月面の設置の太陽電池,月の周回軌道における発電と送電,月面間の送電等,月面の特性と制約を考慮した構成要素が必要となる.三菱総合研究所では経産省プロジェクトの一環として,電力WGにおいて月面上で水素を生成する設備を中心とした電力供給システムのアーキテクチャ,構成要素並びに解決すべき課題についての検討を令和3~4年度で実施して来ており,その概要について紹介する.