JAXAでは、月極域の水などの揮発性成分等の探査を行い、資源としての利用可能性を調査することを目的とした『月極域探査機(LUPEX)』の開発をインド宇宙研究機関(ISRO)や欧米の宇宙機関と協働で進めております(LUPEXには探査ハブでの研究成果が採用されております)。
これまでに、月極域探査に関するワークショップを5回開催してまいりましたが、本年も4月16日(水)、4月17日(木)の2日間にわたり、「月極域探査ワークショップ その6」を開催いたします。
今回のワークショップでは、月の水資源観測データの最新状況の報告、LUPEXローバおよび各観測機器の開発状況、JAXAの国際宇宙探査シナリオ案をご紹介するだけでなく、LUPEX観測データの資源利用可能性評価以外への活用、LUPEXの次のミッションはどうあるべきか、将来の資源利用と持続的月探査に向けた産学官の協力体制など、これまでより広いスコープでのご意見・ご議論をいただきたいと考えております。加えて、関連研究開発のポスター展示も予定しております。
LUPEXの搭載機器であるレーザー微量水分・同位体分析装置(ADORE)にはJAXA宇宙探査イノベーションハブと神栄テクノロジー株式会社、国立研究開発法人産業技術総合研究所、大阪大学、茨城大学、鹿児島大学との共同研究「ガス中微量水分計の小型・軽量・ロバスト化技術の研究」の成果が、また、近赤外画像分光装置(ALIS)にはJAXA宇宙探査イノベーションハブと株式会社センテンシア、大阪大学との共同研究「小型2次元イメージング分光器の開発による水氷センシング技術の研究」の成果が反映されています。
4月17日(木)11:00~11:20 には、副ハブ長 櫛木 賢一より「宇宙探査イノベーションハブの取組(仮)」についてご紹介いたします。
月極域探査や月面活動にご興味をお持ちの幅広い分野の皆様のご参加をお待ちしております。
・開催日:2025年4月16日(水)、17日(木)
・主催:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
・場所:御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターRoom C
・参加費:無料
・プログラム・参加登録:下記をご覧ください。
https://www.exploration.jaxa.jp/news/newspage/20250227.html