ライフサイエンス領域における国際宇宙ステーション利用のベネフィット
~『きぼう』日本実験棟発、新たなビジネス創出の可能性~

日時:2025.4.17(木)16-19時
会場:GLOBAL LIFESCIENCE HUB カンファレンスルーム/オンライン
参加費:無料(要事前申込)
定員:会場50名、オンライン1,000名
宇宙という無重力・極限環境における技術開発、そこで創られた技術を地上で展開する。このような機会があることをご存知ですか?
今回 LINK-J は一般社団法人クロスユーと共に、文部科学省、JAXAにご協力を頂き、産学官連携による宇宙(地球低軌道・無重力環境)利用、国際宇宙ステーション(ISS)での民間事業者による利用・JAXAによる支援機能などをテーマにイベントを開催します。

これまでのISS利用におけるライフサイエンス領域の成果として、微小重力の影響研究(骨・筋量・免疫低下)、加齢研究、創薬研究(デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬開発、歯周病の治療薬開発、イヌ・ネコ用人工血液の製品化、乳がん治療薬の開発に向けた貢献等)、細胞立体培養研究などがあります。また、例えばISS「きぼう」日本実験棟で実施された、マウス飼育ミッションの解析結果は宇宙生命科学統合バイオバンクにて公開され、ここで得られた知見を活用した加齢研究が加速することが期待されます。

ライフサイエンス系スタートアップの利用事例として、創薬開発のための構造解析、高品質タンパク質結晶生成、抗体医薬品の結晶多形実験、AlphaFold2(AIを用いた構造予測技術)、希少疾病用医薬品(例:pizuglanstat、筋ジストロフィー治療薬)など、すでに多くの利用があります。

今回のイベントは、ライフサイエンス研究における地球低軌道利用の利点と共に、実際に宇宙における研究の利用者が登壇し、本音でその経験を語って頂きます。新技術創出だけでなく、既存技術の改良にも利用できる取り組みに是非ご期待下さい。

※「きぼう」日本実験棟について:現在、新薬設計支援、健康長寿研究支援、革新的材料研究支援、細胞医療研究支援、細胞培養などの様々なプラットフォームや小動物飼育装置システム(MHU)があります。

https://www.link-j.org/event/article-46003.html